ワシントン条約について
―天然資源の保護と利用―

ワシントン条約とは?

1972年にスェーデンのストックホルムにおいて開催された「国連人間環境会議」にて、地球上の貴重な野生動物を保護し、絶滅から護ろうという提案が示されました。
野生動物の保護運動が高まる中、1973年3月、アメリカのワシントンに世界約81ヶ国の代表が集まり「野生動植物保護条約」を結びました。これがワシントン条約です。
正式な名称は「絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約」といいます。
要約しますと、
1. 「野生」動物や植物を絶滅から守りましょう
   2. そのために輸出入はしっかり「管理」しましょう。
という条約です。
完全に取引禁止の物、原産地の輸出許可があれば可能なものなど、国際取引の規制が区分けされています。
日本は1980年11月に正式に加盟国となりました。

持続的利用の重要性について

野生動物の保護と利用の調和は重要な課題です。
野生動物の利用を全面禁止した場合、産出国およびその地域住民にとって野生生物資源は無価値となり、乱開発や密猟の原因ともなり、生息環境の破壊にもつながります。
そこで注目されているのが、その地域への経済的利益を与えながら、自然保護を推進してゆくサスティナブルユース(持続可能な利用)と呼ばれる方法です。
例えば、産出国にとって開発の遅れている地域に、海外からの経済的援助による養殖場が出来れば、地域開発と失業対策に大きな利点があり、また人工による養殖事業が軌道にのれば、野生動物を守る事にもつながり、生態系の破壊も防止出来ます。

NATIVE CRAFTの爬虫類皮革について

NATIVE CRAFTが取り扱う爬虫類皮革も、ワシントン条約の精神にのっとた正規の物を使用しています。
サスティナブルユース(持続可能な利用)の運動は、今日では野生動物のいくつかの種の保護に大きな効果をもたらしていると聞きます。
これからも共存共栄の精神で、感謝の心を忘れず資源の有効利用をさせて頂きたいと思っています。



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